ベーシックゾーン
ななめのへや
basici-10
ななめに立っているように感じる部屋で、視覚と平衡感覚のずれによる不思議さについて体験して学ぶ。
解説Explanation
「ななめのへや」に入ったとき、どのように感じましたか? ななめになっているとわかっているのに立てなくなったり、目が回ったりしませんでしたか?
私たちは、主に耳の中にあるセンサーの役割をする器官で、地面の向き(重力の方向)を感じ取り、さらに視覚から入る情報、つまり目で見ている景色から、どちらが地面の方向なのか、つまり下はどちらなのかを感じ取っています。この2種類の情報を合わせて、体の向きや地面の方向を感じ取っています。
ななめのへやに入ると、耳で感じる地面の向きと、目から感じる地面の向きが違ってしまうので、目が回ったり気持ち悪くなったりするのです。
深堀りDeep dive
この展示から、人間が通常、平衡感覚や視覚などの情報を組み合わせて、体の向きを判断していることがわかります。ななめのへやで受ける感覚は、こういった情報がかみ合っていないことが原因です。かたむいた家の住民から、めまいや頭痛などの健康被害が報告されています。
ななめのへやの中で目をつぶると、気持ち悪くなりにくいはずです(試すときは、安全のために必ず周りを確認してから、部屋に他に誰もいない時に壁につかまった状態で行いましょう)。目をつぶると、主に平衡感覚や足の裏から受ける地面の正しい方向だけを感じます。これなら、部屋がななめであってもなくても、おかしな感じはしません。
ところで、スマートフォンのゲームで、スマートフォンの向きに合わせて画面の動くタイプのものがあります。スマートフォンが画面の傾きを検出する時も、複数のセンサーを組み合わせています。多くのスマートフォンには地面の方向を感じる加速度センサー、方角を感じる地磁気センサー、素早い動きを感じるジャイロセンサーが入っていて、それぞれの情報を組み合わせて向きを読み取っています。
キーワード
- # 平衡感覚
- # 視覚
参考・引用
- へいこうかんかく【平衡感覚】(学研キッズネット)
- https://kids.gakken.co.jp/jiten/dictionary06400031/
- 建物の傾きによる健康障害(復旧・復興支援WG「液状化被害の基礎知識」、日本建築学会)
- http://news-sv.aij.or.jp/shien/s2/ekijouka/health/index.html