地球ゾーン
石ラボ
earthb-09
大地と海

岩石の成り立ちや種類について、実物資料を顕微鏡で観察しながら学ぶ。
解説Explanation
岩石には主に3つの種類があります。風や川の流れで石や砂の粒が集まってできた堆積岩、マグマが固まってできた火成岩、そして地下深くの高温・高圧によって鉱物が変化してできた変成岩です。火成岩はさらに、深成岩と火山岩に分けられます。栃木県では、海底火山から噴出した火山灰や軽石が長い年月をかけて固まった堆積岩(凝灰岩)が多く見られます。

深堀りDeep dive
県内で採れる石の中でも全国的に有名な大谷石は、栃木県宇都宮市の大谷町周辺に分布する薄い緑色の凝灰岩です。約1500万年前、海底火山の活動による火山灰が堆積して形成されました。この石は軽量で加工が容易なうえ、耐火性や調湿性にも優れているため、商家の蔵など建築材料として広く利用されてきました。宇都宮市内のカトリック松が峰教会などでも利用されるほか、東京・日比谷の旧帝国ホテルの外装材に使用されたことで有名です。
江戸時代に始まった大谷石の採掘は、最盛期には年間89万tを出荷する日本屈指の採石産業として発展しました。1950年代に機械化が導入される以前、石工たちは18×30×90cmの石材1本を切り出すために、約4000回もツルハシを振るったといわれています。
大谷石には「ミソ」という黒っぽい部分があり、音響をよく響かせる性質から演奏会場などに活用されることがあります。また、1923年の関東大震災では、大谷石を使った建物が比較的被害を受けにくかったことで、耐震性の高さから全国的に広がりました。
キーワード
- # 岩石