宇宙ゾーン
宇宙を見る目
universea-03
宇宙観測技術の歴史と、それにより明らかになった宇宙の姿を映像とグラフィックで学ぶ。
解説Explanation
人は古くから夜空の星を見上げてきました。展示では、新たな技術の登場とともに進んできた宇宙観測の変遷を紹介しています。
可視光や電波、赤外線、X線、ガンマ線など、多様な波長域で観測することで、宇宙の構造や天体の性質が解明されます。電磁波観測技術の発展により、宇宙の誕生や進化、さらには生命の起源に迫る研究が進められてきました。
この年表は、「私たちは何者なのか?」という問いへの人類の壮大な探究の歴史でもあるのです。

深堀りDeep dive
可視光以外の電波や赤外線で、天体を観測するメリットは何でしょうか。たとえば、赤外線はちりを透過しやすいため、ちりに覆われた星形成領域や若い星を観測するのに適しています。より波長の長い電波ではちりそのものや温度分布を観測することができます。一方、ガンマ線やX線はブラックホール周辺や星の爆発など、高エネルギーの現象の観測に適しています。
さらに、近年ではニュートリノや重力波といった、電磁波以外での観測も進んでいます。これら複数の観測手法を組み合わせることで、1つの星や天体現象をさまざまな角度から総合的に調べることが可能になってきました。これを「マルチメッセンジャー天文学」と言います。
地球の大気は、可視光や一部の電波を通しますが、紫外線やX線、赤外線の多くを吸収してしまいます。そのため、ハッブル宇宙望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、すざく衛星のような観測装置を宇宙空間に設置することで、より鮮明なデータを取得できるのです。
しかし宇宙に望遠鏡を設置するにはコストがかかります。また、あまりにも大型のものは困難など制約が多くなります。そのため、宇宙の謎の解明には、地上と宇宙のさまざまな場所に設置された「宇宙を見る目」を総合的に活用していくことが求められるのです。

キーワード
- # 宇宙の歴史
- # 宇宙観測技術発展の歴史及び成果
参考・引用
- 国立天文台 多波長観測
- https://www.nao.ac.jp/study/multiwave/